エスカレーションと引き継ぎ

ボットが答えを知らないときに何が起きるか。そしてそれが、欠陥ではなく機能である理由。

答えを拒むボットのほうが価値がある理由

回答する前に、ボットはあなたのページから取得した内容が実際に答えを裏付けているかを確認します。裏付けられない場合は、もっともらしい文章を書く代わりに、そう伝えて担当者を提案します。

公開サイトを指定しても安全なのは、ひとえにこの仕組みのおかげです。推測するサポートボットは、静かに失敗してはくれません。お客様の目の前で、文章として、あなたの名前を背負って失敗します。拒むことのコストは引き継ぎ1件ですが、返金ポリシーについて自信満々に作り話をしたコストは、そのあとに続く言い争いです。

ヒント

つまり「確信が持てない」というボットの返答は、本当かつ役に立つことを伝えています — その質問の答えは、渡されたどのページにも書かれていない、ということです。それはコンテンツのギャップであり、埋める場所が受信トレイです。

訪問者に見えるもの

引き継ぎは、チャットから離れることなく、訪問者自身の言語で、1往復で完結します。

  1. ボットが確信を持てないと伝える

    取り繕いもせず、行き止まりにもしません。担当者につなぐと伝え、メールアドレスを尋ねます。

  2. 訪問者がメールアドレスを残す

    会話の中の入力欄1つだけです。訪問者宛に何かメールが送られることも、記入するフォームやログインするチケット画面もありません。

  3. 会話に紐付けられる

    メールアドレスは、その訪問者がすでに交わしている会話に記録されます。そのため、背景のないアドレスではなく、質問と文脈がひとまとまりで届きます。

あなたに届くもの

引き継ぎが発生した時点で、次のことが起きます。

  • そのボットに設定したアドレスにメールが届きます。質問と、会話全文へのリンクが入っています。
  • Slackの Incoming Webhook を連携していれば、そちらにも投稿されます。
  • その会話が、ボットの受信トレイの「最近の引き継ぎ」に表示されます。
  • 答えられなかった質問が記録され、一度直せば以後ずっと答えられるようになります。

返信するだけで答えを教える

ギャップを埋める最短の方法は、ダッシュボードを開くことですらありません。質問をメールでお送りするので、お客様に答えるのと同じように答えてください。

  1. 質問を1件だけメールで送ります

    ダイジェストでも、タスク一覧付きのダッシュボードへのリンクでもありません。ボットが答えられなかった質問が1件です。

  2. 普通に返信します

    いつものメール返信として、ご自身の言葉で答えを書いてください。決まった書式もフォームもありません。

  3. ボットの文体で下書きします

    返信内容を、ボットがすでに使っている文体に書き直します。スマホで30秒で打った答えが、他の回答から浮くことはありません。

  4. ワンクリックで承認します

    リンクを1つだけ返信します。クリックすると回答が公開され、以後その質問をした訪問者全員に届きます。

メモ

承認リンクは署名付きで、7日間で失効します。サインイン不要で動くのが要点です — 数日後、机の前にいない人が、スマホから押すリンクだからです。

引き継ぎを減らすには

引き継ぎはゼロを目指す数字ではありません。人でなければ答えられない質問は実際にあります。ただ、想定より多いと感じるなら次を確認してください。

  • 受信トレイの質問を見てください。多くの場合、まだページを書いていない1つの話題に集中しています。
  • その質問に答えているページが、実際に読まれているか確認してください。ログインの内側にある、robots.txtで遮断されている、ソースから除外されている — どれか一つでも当てはまれば、どれだけ明快に書かれていてもボットには見えていません。
  • 指し示すページが無いなら、貼り付けテキストとして答えを追加してください。ひと段落で十分ですし、どこかに公開する必要もありません。